窓とガラスの知識-真空ガラス

真空ガラス

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真空ガラスとは

真空ガラスとは、ガラスとガラスの間に空気の層を閉じ込め、断熱性の高い「複層ガラス」の種類のひとつです。
複層ガラスは間に封じ込められた乾燥した空気が断熱や、結露の防止に効果的な高機能ガラスです。 真空ガラスはその空気の層を真空にすることにより、断熱性や防音性を高めた高機能なガラスです。では真空がどのような効果をもたらすのでしょうか。

真空は熱を伝えないという原理があります。
熱は物質と物質が触れることで伝わっていくという性質をもっています。これは水や空気、金属などすべての物質にあてはまります。宇宙空間と同じ原理だと考えればよいと思います。 室内の温度が上がってしまうのは太陽光で熱せられた家の壁や屋根などの建具が窓ガラスへと熱を伝え、それが室内へ伝わって対流熱を発生させていることが原因です。

真空ガラスはガラスとガラスの間の約0.2ミリほどの真空空間の働きにより、熱の伝導、対流、放射を抑えることができます。その結果、夏は涼しく、冬は暖かくといった快適な暮らしを作り出すことが可能となっているのです。
もちろん、完璧に熱を遮断することはできませんが、それでも従来の複層ガラスに比べてさらに断熱や遮熱の効果をもった最先端の高機能ガラスです。